犬・猫を飼う前に考えなければいけないこと     ~ コロナ禍での犬猫ブームに警鐘 ~

はじめに

減少傾向にあった犬・猫の新規飼育頭数が2019年から増加に転じ、昨年(2020年)は新型コロナの影響で大きく増加しました。 在宅勤務や学校の一斉休校の影響で、自宅で多くの時間を過ごすため犬・猫を飼い始める人が増えました。

この傾向は暫く継続してゆくものと思います。 そこで、今回は犬・猫を飼う前に考えなければならないことについてご紹介してゆきます。

1.犬猫の飼育頭数の傾向

昨年(2020年)は、犬猫を飼い始めた方がどれぐらい増えたのでしょうか。 図1. にここ5年間の日本における犬・猫の新規飼育数を示します。

図1. 過去5年間の新規犬・猫の飼育頭数(一般社団法人ペットフード協会参照)

犬も猫も昨年は一割以上の増加です。ただ、全体の飼育頭数を見ると犬の飼育頭数は減少傾向にあり、猫は微増です。 図2.にここ5年間の日本における犬・猫の飼育頭数を示します。

図2. 過去5年間の犬・猫の飼育頭数(一般社団法人ペットフード協会参照)

犬の飼育頭数は1割近く減っています。これは日本人の人口減および60歳以上の方の飼育頭数の減少に伴い5年ほど前から減少に転じています。

猫は犬に比較して飼いやすく経済面でも負担が少ないことに加え、猫人気で飼育頭数が増加しています。 5年前に猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を超えています。 猫は室内で飼育できることもあり外で姿を見る機会は少ないですが、犬よりも100万頭以上多いです。

2.お金の話

犬・猫を飼うのにいくらぐらいかかるのでしょうか。

犬の平均寿命は14歳前後で、猫は15歳前後です。 犬一頭飼育するのに約200万円かかります。 猫は一頭飼育するのに約120万円です。 この費用は、フード代と医療費を含めた平均になります。 医療費は健康診断、去勢や避妊手術、ワクチン接種、病気や怪我の時など人間と同じようにかかってきます。 犬はこれ以外に躾、トレーニングやドックラン等で遊ばせる費用が必要になります。 やはり、犬を飼うのは高いですね。

また、犬・猫が死んだ時の費用も必要になります。 最近は、自治体でペット専用火葬の窯を用意しているところが増えてきていますので、昔に比べるとお金がかからなくなってきています。

 

3.犬・猫を飼う前に考えること

犬・猫を飼いたいと思った時に、次のことをまず考えなければなりません。

  • 経済的な余裕
  • 最期まで飼育できるのか
  • どこで入手するのか

東京都保健局に犬・猫を飼う前の心構えを説明した読み物とアニメーションが掲載されていますので、ご紹介します。

 

-「犬を飼うってステキです-か?」読み物

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/aigo/yomimono/dokuhon.html

今はアニメーションも用意されていますが、読み物の方が心に響きます。犬を飼いたいなと思った時は、是非ご覧ください。

 

-「ボクの家にネコがくるよ」アニメーション

https://www.youtube.com/watch?v=LTZvSkOQAOo&feature=youtu.be

少し教育的な内容になっています。

 

  • 経済的な余裕

前述の通り犬・猫を飼育するためにはお金がかかります。 年間10万から15万を15年間必要とします。

  • 最期まで飼育できるのか

子供の希望や要望で犬・猫を飼い始めても最期まで面倒をみるのはご両親になる可能性が高いです。子供が飼いたいと言い出しても、飼育にはご両親の覚悟がいります。

また、医療の発達で犬・猫の寿命が延びています。 そのため、高齢犬・猫も人間と同様寝たきりや徘徊することもあります。

 

 

 

  • どこで入手するのか

上述の2点がクリアできるようでしたら、犬・猫の入手方法および入手場所についてご紹介します。 初期の費用が安い順番で入手方法をご紹介します。

  • 動物病院の掲示板

近くの動物病院の掲示板(待合室の壁です。)に「猫譲ります。」や「犬譲ります。」の情報が掲載されていることがあります。子犬が掲載されることは少ないですが、子猫は掲載されることが多いです。 まずは、近くの動物病院に行かれるのはいかがでしょうか。

  • 各自治体の動物愛護相談センター

保健所に保護された犬・猫を譲渡するNPO団体が沢山あります。譲渡会に参加されて、自分に合う犬・猫を探しましょう。

 

 

  • ブリーダー

純血種の犬・猫を繁殖しているブリーダーから入手できます。ホーム・ページを用意されているブリーダーも多くいますので、昔と違って比較的探しやすいです。 時間に余裕がありましたら、生まれてまもない子犬や子猫を見せてくれるブリーダーを訪問して、じっくりと見て一目惚れの子を探しましょう。両親犬・猫や兄弟犬・猫も見られるので、性格や成長した時の大きさも分かります。

  • ペットショップ

ホームセンターやペット取り扱い専門店のペットショップから入手できます。購入価格は紹介しました入手方法の中では一番高いですが、お手軽です。

 

4.犬・猫関連デジタルサイネージについて

犬・猫を飼い始めると動物病院やホームセンターへ訪問する機会があります。

最近は、動物病院の待合室やホームセンターのペット用品売り場でデジタルサイネージを見かけるようになりました。動物病院やホームセンターでみかけるデジタルサイネージについてご紹介します。

  • 動物病院のデジタルサイネージ

飼い主の方は動物病院の待合室で長く待たされることがあります。 その間、待合室の大型ディスプレイで犬・猫の健康に関する情報、動物病院の営業時間およびペットフード等の宣伝を流しています。 犬・猫の飼い主だけを対象に効果的な情報提供ができています。

 

  • ホームセンターのデジタルサイネージ

ホームセンターのペットコーナーで次のようなデジタルサイネージをご覧になったことはないでしょうか。 1つはペット用品の棚に置かれた小型のタッチパネルです。

質問内容に回答すると最適なペット用品をお勧めし、タッチパネルが設置されている棚にお勧め商品が置かれています。また、タッチパネルはアクセスログを保存できますので、お客様のアクセスログと商品売上の関連性を分析してマーケッティングツールとして利用するができます。

もう1つは、ペットフードの棚に置かれた自社商品の紹介用デジタルサイネージです。 この小型ディスプレイはペットフードについて特徴を説明します。どちらのデジタルサイネージも自社商品を売り込む効果的な営業です。

最後に

犬・猫を飼う前の考えから始まり、犬・猫関連のデジタルサイネージについて紹介させていただきました。お客様のターゲットを絞り込んだ場所でのデジタルサイネージを用いた情報発信は効果的です。

※さまざまなデジタルサイネージの事例紹介はこちら

導入事例

※過去のブログで関連性がある記事はこちら

【プロモ・動物病院・オフィス】サイネージのPR事例集Part2

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