新世代の集客システムとは!?6つの視点から見るデジタルサイネージと紙媒体の違い

店舗設置イメージ 集客 デジタルサイネージデジタルサイネージとは、商業施設・交通機関・公共施設などの場所で、看板やポスターに代わり、ディスプレイやプロジェクターなどを使って映像や情報を発信する次世代のシステムのことです。

従来の看板では、タレントやキャラクターなどのイメージとともに訴えたい文章などを1枚のボードにすべて載せる必要がありましたが、デジタルサイネージでは、ディスプレイ端末にデジタル化されたコンテンツを表示することが可能です。
そのため、複数に分けて連続的に表示したり、時間帯によってコンテンツを変えるなど、ターゲットに向けて適切なコンテンツをタイムリーに発信することで、よりユーザに訴求できるようになります。

また、タッチパネル式等の双方向型(インタラクティブ型)デジタルサイネージであれば、利用されたログを取得することができますので、詳細なアクセス解析によってより多く閲覧されたコンテンツの表示回数を増やすなど、タイムリーな施策を打つことも可能になります。

ここでは、デジタルサイネージと従来型広告との違いを紹介していきます。

1.コンテンツ配信方法

多様なコンテンツの配信

デジタルサイネージと従来型広告の一番の違いは、印刷物ではなく、1つのディスプレイで複数のコンテンツを表示できる点です。コンテンツは文字や静止画だけでなく動画も可能で、環境があればストリーミングや音声を利用することも可能です。

看板の広告に比べ、映像による広告の方が目に止まりやすいのはもちろんのこと、1つの場所で多くの種類の広告を表示できる点はデジタルサイネージの強みです。

これにより、従来は不特定多数に向けられていた内容が、設置場所の特性にあわせた訴求が可能になります。

コンテンツの配信方法としては、時間帯別の配信、画面分割による複数種類の同時配信、オーバーレイによる配信(広告の上にテロップや画像を表示すること)など、コンピュータで制御可能なものはほとんどが表示可能になります。

映像の配信

コンテンツの配信においては、映像コンテンツの配信がデジタルサイネージの大きな強みです。元となるコンテンツが写真や文字だけであっても、アニメーション表示をすることでコンテンツに動きが生まれ、より視聴者の目に止まりやすくなります。

スピーカーなどを設置することで、音声を利用することも可能です。

スピーディーな更新

デジタルサイネージ機器では、配信するコンテンツのデータを入れ替えることで表示を変えることが可能です。従来型広告では、掲示内容を印刷して看板に貼り付けるという作業が必要ですので、デジタルサイネージ機器は従来型に比べてスピーディーに変更が可能になります。

また、変更までの時間が短いため、頻繁に配信内容を変更することが可能になります。これにより、今までは難しかったアイデアを試すなど、新しい取り組みによるノウハウの蓄積にもつながります。

2.インタラクティブ(双方向性)

インタラクティブなコンテンツ配信

インタラクティブなコンテンツの配信はデジタルサイネージの強みの一つです。

インタラクティブなデジタルサイネージであれば、利用者自身がコンテンツを選択できますので、情報提供側が一方的に情報配信をするのに比べ、利用者が求めるコンテンツを配信することができます。

インタラクティブなコンテンツ配信の実現方法

インタラクティブ式デジタルサイネージの実現方法としては、タッチパネル式や、ボタン式、音声による応答、体の動きに反応した応答、などがあります。

アクセス解析が可能

インタラクティブ式デジタルサイネージであれば、アクセス解析が可能です。タッチパネルであれば、タッチされた回数、閲覧されているコンテンツの種類、閲覧されたコンテンツの順序(流れ)、最後に閲覧されたコンテンツなどが取得可能です。

特に最後に閲覧されたコンテンツは、それがゴールとなるコンテンツ(例:申込完了、クーポン券発行画面)であれば問題無いですが、ゴール手前のコンテンツが最後になっている場合は、途中のコンテンツに問題がある可能性がありますので改修が必要です。

また、デジタルサイネージ内だけでなく、オフラインの行動も含めた解析も可能です。
デジタルサイネージ上でQRコードのクーポン券を発行している飲食店の事例では、クーポン券にデジタルサイネージ経由とわかるよう区別をしていますので、来店者数(≒デジタルサイネージ経由で来店する人数)や来店率(デジタルサイネージ経由の来店者数÷QRコードを含むコンテンツが表示された回数)などを分析することができます。

このように、紙媒体の広告と違い、詳細なアクセス解析が可能であり、アクセス解析によってコンテンツを適切にアップデートできることがインタラクティブデジタルサイネージの特長と言えます。

デジタルサイネージには、画面切り替え機能が中心のディスプレイ版もありますが、タッチパネルなどの双方向型を導入することでより効果を発揮するでしょう。

より進んだ配信方法

利用者が閲覧したいコンテンツを選ぶ際に、ゲーム性を持たせることで、利用頻度を上げたり、脱落率を削減することが可能です。利用者自身もゲーム感覚でコンテンツを閲覧できるので、コンテンツの訴求効果の上昇が見込まれます。

また、利用者のモバイル端末と連動したコンテンツ配信も可能です。例えば、画面にQRコードを表示しWebサイトへ誘導したり、サイネージ機器と連動したFelica端末を設置することで、モバイル端末へ情報を配信するなどの方法が考えられます。
実際に、店舗案内のサイネージでFelica端末にクーポン券を発行するなどの事例があります。

3.大規模運用

大規模な仕掛け

デジタルサイネージでは、従来型広告に比べ、大規模な仕掛けを実施することが可能です。

例えば電車のドア上部に設置されたデジタルサイネージでは、全車両で同じコンテンツが配信されていることもあれば車両ごとに違うコンテンツが配信されていることもあります。
これを従来型の告知方法で行う場合は、全車両統一の掲示物と車両ごとの掲示物を別々に掲示する必要がありますが、デジタルサイネージならば1つの画面で済みます。

他の例を挙げると、店舗用ポスター等に誤字脱字があった場合は、従来であれば全てを印刷し直さなければなりませんが、デジタルサイネージであれば配信データの修正だけで済みます。

規模が大きくなればなるほど、デジタルサイネージの恩恵を受けることができると言っても過言ではないでしょう。

効率的な運用の実現に向けて

デジタルサイネージでは、配信するコンテンツの遠隔操作が可能なので、コンテンツ配信する端末数が増えたとしても比例して運用コストが増えるわけではありません。電気代など端末台数に比例して増加するコストもありますが、24時間365日点灯させたとしても端末1台あたりのコストは年間数万円程度(注1)で、コスト全体としてはそれほど大きくありません。

ただし、コンテンツの作成や更新は人が行うことになるので、人件費の上昇を防ぐため、いかに効率的に運用するかがポイントになります。

規模が大きくなればなるほど、コンテンツ管理は複雑になります。例えば、規模が大きいと影響する範囲も多いので、コンテンツ更新には承認機能(ワークフロー機能)が必要になるでしょう。また、全国展開している企業であれば、本部で管理したいコンテンツもあれば、地域やエリアごと、店舗ごとに管理したいコンテンツもあるため、詳細な権限設定ができる機能が必要になってくるでしょう。

デジタルサイネージは配信コンテンツの入れ替えが容易なため、従来ではできなかった挑戦的な取り組みをすることができます。
従来型広告に比べ、PDCAサイクルの頻度は比較にならないほど増えるでしょう。
そのため、デジタルサイネージ機器だけでなく、効率的な運用が可能なソフトウェアの利用も必須と言えます。

(注1) 一般的な60型液晶ディスプレイを想定しており、デジタルサイネージ機器によります。

4.コスト

従来型広告に比べ、運用コストを抑えることが可能

デジタルサイネージでは、配信するコンテンツの遠隔操作が可能です。
よって、一度設置してしまえば貼り替えのために現地まで行く必要はありませんし、印刷代もかかりません。

省エネ技術により、24時間365日ディスプレイを点灯させたとしても、電気代は数万円程度(注1)です。
同じ場所の広告を張り替えるとなると、交通費や人件費でそれ以上にかかる可能性が高いでしょう。

なお、運用コストには、別途デジタルサイネージ機器の保守費用が必要になる場合があります。そういった費用も加味しながら検討する必要はありますが、高頻度でコンテンツを変更したとしても人件費がそれほど変わらないというのは、デジタルサイネージが支持される理由の一つとなっています。

(注1) 一般的な60型液晶ディスプレイを想定しており、デジタルサイネージ機器によります。

導入コストも含めた検討

デジタルサイネージ機器の導入には、少なくともディスプレイとコンテンツ配信を制御するコンピュータ(ディスプレイ一体型も含む)が必要であり、どちらも決して安いものではありません。

また、設置場所や用途によってさらに導入コストが必要になる場合もあります。
例えば、人通りが多い場所であれば接触により壊れないよう頑丈なものでなければなりませんし、建造物の外にある場合は埃による故障を避けなければなりませんし、屋外であれば風雨に耐えられなければなりません。

従来型広告は看板や紙ですので、デジタルサイネージ機器に比べイニシャルコストは大幅に低いものと考えられます。
よって、デジタルサイネージ機器を導入する場合は、運用コストも含めた長期的な視点で検討する必要があります。

5.トラブル

デジタルサイネージ機器の故障

従来型広告の多くは一度設置してしまえば大きなトラブルは発生しにくいですが、デジタルサイネージは電子機器を使いますので、故障しにくい環境で使用したとしても、故障するリスクはゼロにはなりません。

まずは、故障を想定した復旧手順を明確にする必要があります。
また、予算に余裕があれば、故障時に警告を発するシステムを構築するのが望ましいです。

製品によってはそういったシステムが標準で搭載されているものもありますので、導入にあたっては検討すべき項目と言えるでしょう。

故障以外のトラブル

故障以外に見られるケースとしては、誤って電源を抜いてしまった、容量オーバーでブレーカーが落ちたなど、人的要因や外的要因があります。
こういった場合も故障時と同様、復旧マニュアルを準備しておくべきでしょう。
もしくは、電源を入れるだけで元の状態に戻るような製品を選択するのが望ましいでしょう。

6.設置の柔軟性

サイズ

従来型広告は印刷物であるため、そのサイズは無限の種類があると言えます。正方形や長方形だけでなく、曲線を使ったものや、柱などの曲面に設置することも可能です。

一方でデジタルサイネージの場合は、液晶ディスプレイを使用する場合、47型や60型と言った特定のサイズでの利用になります。最近のデジタルサイネージ機器では、フレーム幅(液晶の外側の部分)が小さくなっているため、複数ディスプレイを組み合わせることで大画面デジタルサイネージが可能になっています。

なお、柱などの曲面に設置できるディスプレイやプロジェクタによる投影などで、設置場所を選ばずに利用するデジタルサイネージ技術も出始めています。今後更なる技術革新やより多く使われることで更にコストも下がっていくものと思われます。

3D

電車などの立体的な広告に代表されるように、従来型広告では立体的な加工も可能です。

デジタルサイネージでも3Dの技術はありますが、一般的になるまでにはもう少し時間がかかるものと思われます。

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