【防災グッズ】安価で効果的!自分で防災グッズを揃えることのメリットとその中身とは?

日本各地で地震や大雨などの災害が発生し、誰もが被災に対して無関心でいられなくなっています。

もし万が一被災した時に、あなたの生死を分けるのは日ごろの心構えと防災グッズの備えです。

また日ごろから備えを怠らなければ自分の安全確保に役立つだけなく、被災後の生活の不便を減らすことができます。

今回は、そんなもしものために、自分で防災グッズを揃える手順をお教えします!

この記事を読めば市販の防災セットを買うのではなく、避難状況に応じたあなただけの防災セットを作れるようになります!

1.なぜ市販品の防災セットではダメ?

ネットで防災グッズと検索すると、非常にたくさんの商品がヒットすると思います。

確かに防災のプロが選んで作ったセットですし、ネット注文であれば自分は動かないで防災グッズを揃えることができるので、手間のかからない市販品の方が良いんじゃないの?と思われる方も多いと思います。

しかし、それは間違っています。

なぜなら防災セットは手間をかけて揃えないと意味がないからです!

まず、あなたが女性か男性かで避難時の必要な物が大きく変わってきます。

女性であれば化粧道具や生理用品、また男性と比べて冷え性は女性にダントツで多いので防寒グッズも重要になります。

逆に男性であれば、避難所から出社することも考えて、髭剃りなども必要になってきます。

また、ペットを飼っている方もいらっしゃると思います。

大切なペットが被災した時に何が必要なのか、自分がきちんと把握していなければなりません。

このように、人の生活スタイルが様々なように防災グッズも様々であることが分かります。

そのため、万人用に作られている市販の防災セットでは、確実に自分にとって不要な物or必要な物がでてきます。

防災グッズは100円均一ショップで揃えられる物が多く、自分の必要なものだけを選んで揃えることができます。

さらに、もしあなたが市販の防災セットを買ったとして、届いてからいちいち中を開けて一つ一つの使い方を確認しますか?

きっと、防災セットを買ったということに満足して、自分は防災の準備がきちんと出来てると勘違いしてしまうでしょう。

それではいけないのです!

いざ被災した時に、1分1秒を争う避難状況の中、道具の使い方が分からないということは、すなわち備えていないことと同じです。

またその時何が入っているか把握する、必要な物を付け足すなどでは遅いのです。

自分の命を自分で守るために、自分オリジナルの防災セットを作ることをオススメします。

次の章からは避難状況に応じた必要な防災グッズを紹介するので、自分で防災グッズを揃える際に参考にして下さい。

2.防災グッズを揃えよう~在宅非難の場合~

災害で被災した場合は、家で過ごせるのか避難所で過ごすのかで大きな違いがあります。

避難所はさまざまな人が共同で生活することから、プライバシーの問題などでストレスを抱える人も多く、可能な限り自宅で過ごしたいという人が増えています。

自宅が被災せずそのまま生活できる場合でも防災グッズは必要になります。

  • 水3日分(10L相当)
  • 食料3日分
  • 懐中電灯
  • ラジオ
  • 持病の薬・生理用品
  • 簡易トイレ
  • スリッパ
  • 軍手(丈夫な手袋)
  • カセットコンロ・ボンベ
  • ラップ
  • ウェットティッシュ
  • ポリ袋
  • 救急箱
  • リュックサック
  • 動きやすい靴

≫水3日分(10L相当)
≫食料3日分

被災してからどの程度で環境が復旧するかは地域差があります。

自宅で過ごす場合は最低3日程度、可能であれば1週間程度過ごせる食料と水が必要と言われています。

自宅が被災しなくても周辺が安全に歩きまわれる状態とは限らないため、断水や停電を前提に火などを使わずに食べられて賞味期限が長いものを備えておくのが基本になります。

また保存食の賞味期限のチェックのために、年2回程度確認を行って下さい。

≫懐中電灯
≫ラジオ
≫持病の薬・生理用品

停電をすることを前提に懐中電灯と、予備の乾電池も用意しておくと便利です。

情報を得るために携帯電話は必ず必要になるので、予備バッテリーを確実に用意しておきましょう。

大規模な災害の場合は基地局自体が停止するケースがあるので、ラジオがあった方が便利です。

また女性の方は生理用品など、忘れがちな物は確実に備えるように注意しましょう。

≫簡易トイレ

被災時のトイレ問題は切実になるため、使い捨てにできる簡易トイレも用意しておきます。

下水が機能していないこともあるため多めにあると安心できます。

≫スリッパ
≫軍手(丈夫な手袋)
≫ウェットティッシュ
≫ポリ袋
≫救急箱

家の中を片付ける際にもスリッパや軍手などがあった方が便利です。

特にガラスの破片などが落ちている場合は怪我をしないように注意して下さい。

災害後は病院が機能しているとは限らないため、小さな傷でも感染症のリスクなどが高まります。

そのため被災中は気を抜いてはいけません。

また余震に備えてヘルメットなどもあると安全といえます。

お風呂に入れないため、体を拭くウェットティッシュなどの衛生用品を用意するだけでなく、薬などが入った救急セットの他に、止血や水の確保などさまざまな用途に使えるポリ袋なども常備しておくと便利です。

≫カセットコンロ・ボンベ
≫ラップ

ガスが止まってもカセットコンロとカセットボンベがあれば加熱調理ができるため、防災用に確保しておくのがおすすめです。

また食器を洗う水が貴重になるため、紙皿を利用する方法の他に、食器にラップなどをまいて使う方法があります。

これは東日本大震災の際に非常に役立ったとされています。

≫リュックサック
≫動きやすい靴

被災生活は良い方向に改善するばかりとは限らず、状況が悪化することもありえます。

いざという時は自宅から出なければならないため、リュックサックや歩きやすい靴などを用意しておきましょう。

洪水の場合は長靴の方が歩きにくくなることもあるため、濡れることを前提としたスニーカーを利用するなど使い分けることがポイントです。

3.防災グッズを揃えよう~避難する場合~

3-1.避難所へ避難した場合

避難所はある程度備えがあることが前提になっていますが、それが快適なレベルに達しているかといえば十分ではないケースがほとんどです。

また被災者が想定よりも多く、支援が遅れるほどの災害であれば食料や水も不足することがありえます。

避難する際に防災セットが重すぎて身動きがとれなくなるようでは本末転倒になるため、重要性が高いものから入れ、余裕であれば追加で持ち出せるように分けた方が良いです。

  • 水・食料
  • メガネ・補聴器などのスペア
  • 持病の薬・生理用品
  • 赤ちゃんのミルクやオムツ
  • ペット用品
  • ラジオ
  • 携帯の予備バッテリー・充電器
  • ダンボール箱・新聞紙・ブルーシートなど視線をさえぎれるもの
  • アイマスクや耳栓
  • マスク
  • ウェットティッシュ
  • 簡易トイレ
  • 替えの下着

≫水・食料

避難所へ避難する場合も最低限3日程度の水と食料を持っていくのは基本と言われていますが、自宅に取りに戻れる可能性がある場合は水1リットル、食事も1日程度をベースに防災グッズをリュックにつめていつでも持ち出せるようにしておきましょう。

≫コンタクト・メガネ・補聴器などのスペア
≫持病の薬・生理用品赤ちゃんのミルクやオムツ
≫ペット用品
≫生理用品
≫防寒グッズ

メガネやコンタクトレンズ、補聴器などのスペアは非常に重要です。

これがなければ日常生活自体が困難というものは必ず予備を用意しておくのが基本になります。

持病の薬や赤ちゃんのミルクやオムツ、各種ペット用品なども必須になります。

ペットを受け入れてくれない避難所もあるため、ペットを飼っている場合はペットの避難まで考える必要があります。

女性の場合は生理用品の準備も必要です。寒さが気になる時期であれば防寒グッズも必須になってきます。

≫ラジオ
≫携帯の予備バッテリー・充電器

ラジオなどの携帯電話以外の情報源を用意しておくほか、携帯の予備のバッテリーや乾電池式の充電器なども用意しておくと便利です。

≫ダンボール箱・新聞紙・ブルーシートなど視線をさえぎれるもの
≫アイマスクや耳栓
≫マスク

避難所は人が多く、プライバシーの保護や情報源の確保に困る人が多いのも特徴になっています。

ラジオなどの携帯電話以外の情報源を用意しておくほか、携帯の予備のバッテリーや乾電池式の充電器なども用意しておくと便利です。

避難所に学校の体育館や教室が使われることは多くなっていますが、それぞれの家族に割り当てられるスペースに間仕切りなどがないことが大半で、プライバシーの確保が困難なケースが多いです。

プライバシーの保護には段ボール箱や新聞紙、ブルーシートなどを利用し、視線をさえぎれるようになるだけでも精神的に楽になります。

着替えにも気を配らなければならないケースもあり、眠る時も他人の視線が気になるという人も珍しくないからです。

いびきや子ども泣き声で眠れなくなる人もいるため、アイマスクや耳栓などを用意して少しでも安心できる状況を作ることも大切です。

メイクをする余裕がない女性も多いため、マスクを使う人もいます。

集団での風邪の予防にも有効です。

≫ウェットティッシュ
≫簡易トイレ
≫替えの下着

避難所にいったからといってトイレが常に使えるわけではないため、やはり簡易トイレはあった方が便利です。

また体を拭くためのウェットティッシュなども重要で、体全体を拭くことが出来るタオルタイプのウェットシートなどもあるとさらに清潔感を保ちやすくなります。

予備の下着も数枚あった方が良く、替えがないと洗濯にも困る状況になるため注意が必要です。

3-2.屋外避難の場合

  • テント
  • 毛布
  • 寝袋
  • マット
  • マスク

ペットがいるため避難所に避難ができない人や、被災規模が大きく、避難所に避難者が入りきらない場合もあります。

そんな時はやむを得ず車など避難所以外の場所で寝泊りしなければならない人が出てきます。

どんな状況の避難場所でも食事や水、簡易トイレが必要なのは代わりません。

また、車に泊まる場合はエコノミー症候群を警戒し、意図的に体を動かして身体の血をめぐらせることも重要です。

死亡例も存在するため、車内での避難生活は特に注意しなければなりません。

≫テント
≫毛布
≫寝袋
≫マット
≫マスク

車なども所有していない場合は簡易的であってもテントがあれば便利です。

ただし、寝心地を確保することが難しいため新聞紙を敷く、マットや毛布で寝た時の痛みを軽減するなどの工夫も必要です。

寝袋もあるとある程度安心して眠れることが多くなります。

水や食料の確保のために非難所まで情報を聞きに行かなければならないことも多いため、動きやすい服装やほこりを吸わないためのマスクなども用意しておくのがおすすめです。

まとめ

被災した際は食料、水、トイレなどの基本的なものは避難場所がどこであろうと必要になってきます。

しかし、避難生活を快適に過ごすためには、その場所に適した、または自分に適した防災グッズが必要です。

これまでの内容をまとめると

  • 在宅避難→カセットコンロなど、家での調理に使える物や、2次被害を防ぐものが役立つ
  • 避難所→プライバシーの確保に困る人が多いため、様々な人が住む空間でプライベートな空間を確保してくれるものが重宝される
  • 屋外避難→寒さやエコノミー症候群の対策など、適度な運動と快適な環境を作るための道具が必要

ということがそれぞれの避難生活でのポイントになることが分かりました。

何をどう使うのかを想定して揃えなければその道具の生かし方も分からないため、考えた上で自分で揃えていくことも大切なのです。

1日あればオリジナルの防災セットは準備できます。

あなたは今自分が被災したら生き残れると思いますか?

こうしておけば良かった、、と後悔する自分の姿が見えた方は、きっと自分でも災害に対する備えが万全でないと気付いているでしょう。

この機会に今一度、防災に対して考えてみてはいかがでしょうか。

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