【雪害】冬の危険性!これからの雪害に備えるためには!

冬になると雪の量が気になる地域は多く、雪害に対する備えが重要になってきます。

また普段雪の降らない地域での大雪はパニックを招くことが多く、首都圏で雪が降れば交通網が麻痺するなど、甚大な被害を受けることがあります。

豪雪地帯であっても予想外の大雪で交通網や輸送網がストップするなど、雪が及ぼす害は広範囲に及びます。

今回は特に、雪害の耐性が低い方に向けて、危険性と対策を紹介していきたいと思います。

 

1.雪害とは

雪害とは雪によって引きおこされる害のことで、降雪害や雪圧害などに分類することができます。

1-1.種類と仕組み

①積雪害

雪で道路、線路などが埋もれることで発生する害のことです。

車などがスリップしやすくなるほか、積雪量が多いと道路の境目や路面の表示が読めなくなるなどさまざまな害に結びつきます。

交通網がストップする主な原因の一つで、雪が多い地域で車を使う場合はチェーンなどの装着が義務付けられています。

チェーンをつけていない車があれば、それに巻き込まれる形で渋滞などが発生するケースもあります。

②雪圧害

雪の重みや圧力で発生する害のことです。

家屋の損壊や倒木など起こるほか、倒木に電線が巻き込まれて停電が発生するなど影響範囲が広がるケースもあります。

豪雪地帯で屋根の雪下ろしが必要な理由はこの雪圧害から身を守るためです。

③着雪害

雪圧と似ていますが、電線が着雪によって切れて締まった場合や、電柱が折れて締まった場合は着雪害と呼ばれます。

停電の原因の一つで、水分を含んだ湿った雪が降った場合に起こりやすくなります。

④雪崩

山の斜面で起こり、積もった雪が崩れ落ちることで人や家屋などが被害を受けることがあります。

降り積もった雪が温められ溶けたり凍ったりを繰り返すうちに層になり、やわらかい新雪の層のみが滑り落ちる表層雪崩と、雪全体が地面ごとすべり落ちる全層雪崩に分けられます。

⑤地吹雪

降り積もった雪の表面の重量が軽い雪が風に吹き飛ばされて発生します。

乾燥した粉雪が降り積もり、風が強く吹くと発生しやすくなります。

1-2.引き起こされる事故

①雪崩による事故

雪山で起こりやすく、人や家屋が雪崩に巻き込まれるケースがあります。

大規模な雪崩の発生が予測される場合は人為的に小規模な雪崩を発生させ、被害を未然に防ぐなど予防措置がとられることがあります。

また、雪崩が予測される地域は立ち入りが禁止されるケースもあり、スキーや登山に訪れる場合は地域情報の確認が必要になります。

②除雪中の事故

雪下ろしや家の庭の除雪中に事故が起きることがあります。

豪雪地帯では屋根からの転落で命を落とす人が珍しくなく、除雪中に雪に隠れた溝に落ちてしまう場合や、転倒によってケガを負う人もいます。

一人で除雪をしていると事故が起きても発見が遅れてしまうため、命に関わる恐れが増してしまいます。

③運転中の事故

積雪によって車がスリップし、車同士が衝突する場合や人身事故が起きる場合があります。

スリップの原因は雪や氷の表面が溶けて水の層ができやすくなり、グリップ力が失われるためです。

スタッドレスタイヤへの履き替えやチェーンの装着など、事前の対策が必要になります。

④歩行中の事故

運転中の事故と同じく、歩行中も転倒などのトラブルに備える必要があります。

普段より足元がすべりやすくなるため、不要な外出を避けるなどリスク事態を減らすことも大切です。

転倒が発生しやすくなる仕組みは車と同じで、靴の摩擦が地面に伝わりにくくなるためです。

1-3.対策

①雪崩による事故

雪崩は急斜面や落石に注意が必要な場所で発生しやすく、木々がまばらな場所でもおきやすくなります。

急激に気温が上昇した場所や、スノーボールと呼ばれる自然に転がってできた雪玉が多い場合は注意が必要です。

実際に雪崩に巻き込まれそうになった場合は荷物を捨て、雪崩の端の方向に向かって移動します。

雪崩の中に入ってしまった場合は泳ぐように表面を目指し、口や鼻の前に空間をつくって呼吸を確保します。

また、周囲に人がいる場合は雪崩の発生を知らせながら逃げるようにします。

②除雪中の事故

一人で除雪をせずに、複数の人で安全を確認しながら除雪するのが確実です。

屋根の上に昇る場合はヘルメットと命綱装着し落下事故を防止します。

また、万が一埋もれたときの場合に携帯電話を持つことも有効です。

路面の除雪をする場合は足元を確認しながら移動し、排水溝などにはまらないようにしましょう。

③運転中の事故

スピードを出さないことと急ブレーキをかけないことが前提です。

チェーンがない状態だと坂道が登れないことも珍しくないため、雪山に行く場合は必ずチェーンを付けるようにしましょう。

無理に出かければそれだけ事故にあう確率も上がります。

④歩行中の事故

ゆっくり歩くだけでなく歩幅を小さくすることが転倒防止に役立ちます。

横断歩道の白線の上など凍結していることがわかりにくい場所もあるため、凍っている部分を避けるようにしましょう。

 

2.もし突然の大雪に見舞われたら?

2-1.影響

大雪の真っ先に影響を受けるのが交通網で、道路の渋滞や公共交通網の麻痺など移動自体が困難になるため注意が必要です。

また、倒木や着雪の影響で電線が切れて一部停電が起こるなど、影響範囲が広がる恐れもあります。

交通網が麻痺していれば停電の復旧が遅れるなど影響が長期化する恐れもあります。

人の流れや物流がストップすることから、仕事面での影響を受ける人も多いことも特徴になります。

会社やお店が営業を取りやめる場合も珍しくなくなっていて、取引先が機能しないことからトラブルが発生することもあります。

家から出ないようにしても、排気に必要な排気用のホースが雪で詰まってしまうなど想定外のトラブルが起きるケースもあります。

エアコンやヒーターを使って部屋を温める場合は換気が大切になるため、事故を防ぐためにも家の外をチェックする意識も大切なのです。

2-2.対策

大規模な寒波などの予測がされる状態の場合は、まず不要な外出を避けることが大切になります。

大雪が予想される場合は、仕事を早めに切り上げるなど、状況に合わせた行動をとるようにしましょう。

交通網が麻痺すれば帰宅が困難になってしまうほか、事故に巻き込まれる可能性もあるからです。

積雪が予測される場合は安全に家で過ごせるかをチェックすることも大切です。

雪下ろしが必要になる場合や、換気のために除雪が必要になる場合もあります。

家の出入りをするために玄関や道路までの道だけでも除雪する意識も大切です。

こまめに除雪をするのと、積もってから除雪をするのでは一度積もってからの方が労力がかかる場合が多いからです。

除雪のためのスコップなどがあるか、外出できなくなった際の食料や飲み物、暖房器具があるかもチェックするのがおすすめです。

カセットコンロなどで食事を温めたり、お湯を作れるだけでも生活の自由度が大幅にかわります。

孤立が不安であれば避難の受け入れ先などをチェックするのも方法です。

2-3.情報を集めよう

雪害の対策で重要度が高いのが正確な情報を手に入れることです。

  • 気象庁
  • weather news
  • 東京都防災
  • おしえて!雪ナビ
  • 雪センター        など

上から4つはツイッター上にアカウントも存在しているため、日ごろからフォローしておくと大変便利です。

おしえて!雪ナビでは全国の雪道情報も知ることができるため、ドライブなどの際に活用することをオススメします。

 

3.まとめ

雪害の範囲は非常に広く、特に慣れていない地域での大雪は非常に大きな被害をもたらします。

また、スノーレジャーで雪害に巻き込まれてしまうようなこともありえるため、地域の情報を確認し、安全を優先していくことが事故防止にも繋がります。

雪害は大体前日までに被害が予測できることが1つの特徴でもあります。

そのため大切なことは、雪害に対して必要最低限な知識を持ち、事前にしっかり備えることになります。

前の投稿
【防災グッズ】安価で効果的!自分で防災グッズを揃えることのメリットとその中身とは?
次の投稿
【地震対策】これだけは備えよう!地震対策の総まとめ!